トイレに手洗い場は必要?タンク付きvsタンクレスでメリットを比較してみよう

トイレといえば、私たちが毎日使用するかかせない設備です。

約1畳ほどの小さな空間ではありますが、トイレが安げる場所だと、ついつい居心地がよく長居してしまうもの・・・

日本と言えばトイレがとにかく高性能!

日本では当たり前に設置されているウォシュレットも、日本人の「快適に使用できる為の想い」が実現した商品です。

最近では、トイレ自体も進化しており、インテリアとしてもスタイリッシュなタンクレスのトイレや、トイレ自体を自動で洗浄・除菌をしてくれる商品などが多数発売されています。

今回は、トイレに手洗い場は必要なのか。

今流行りのタンクレストイレと従来のタンク付きトイレのメリット比較し、最近のトイレ事情に迫ろうと思います。

タンク付きトイレ

タンク付きトイレとは・・

トイレの背面に手洗いができる水を貯水しておけるタンクがついているトイレを指します。

日本ではお馴染みの和式トイレも今ではほとんど見かけなくなりました。

公衆トイレや家庭内のほとんどのトイレがタンク付きトイレといっても過言ではないほど全国で普及しています。

タンク付きトイレのメリット・・・

  • 停電時でも使用可能

ウォシュレットなどの電気がないと使用できないものは、停電時使用不可ですが、トイレを流すだけならレバーをひねるだけなので電気を使用しません。タンク付きの利点としてタンクに水を貯めておけるので、停電時は、タンク内の水を利用して、停電関係なく汚物を流すことができます。

タンクレストイレの場合、水を流すときに「電磁弁」という弁があり、そこが開け閉めされることで、水を流します。

しかし停電時は「電磁弁」が閉じたままの状態になってしまうので、水が流れず使用することができないデメリットがあります。

  • タンクレスより安い

タンクレスは最近出始めたばかりの為、まだ価格が高く設定されています。

タンク付き商品は従来から幅広く売り出されているため、価格も比較的安価な商品が多いです。

  • 故障が少ない

構造自体がシンプルなので故障が少なく扱いやすいです。

メーカーでも取り扱いが多いため、万が一の部品交換でも、簡単に直すことが可能です。

ウォシュレットが故障した場合も、ウォシュレット単体で交換ができるので、修理費用も安く済みます。

  • 水圧が一定

高層ビルや2階などの戸建ての場合、タンクレスのトイレだと水圧が弱くなる場合があります。

タンク付きトイレは、常に水を一定量タンクに貯めているので、同じ水圧でトイレを流せるメリットがあります。

もちろん手洗いとしても使用できるので、タンク付きにはさまざまなメリットが感じられます。

手洗いなしのタンク付きトイレもあるので、トイレの広さなどを考慮し、別で手洗いボウルをつけるのか、一体型にするのかなどを考えることができます。

タンクレストイレ

タンクレストイレとは・・・
タンク付きトイレと違い水を貯水するタンクがなく、水道に直結しているトイレです。

タンク付きトイレはタンクに水を貯めてから一定量の水を流す仕組みでした。

ですのでタンクに水が溜まっていないときに連続的にレバーを引いてしまうと、まだ水が溜まりきっていないので、水圧がかからずに水が流れないということがあります。

タンクレストイレは、水道に直結しているので、タンクに水がた溜まるまで待つ必要がないのが特徴です。

タンクレストイレのメリット・・・

  • 掃除が楽

タンク付きトイレの場合、後ろにタンクがあるため、タンク下などは手が回らず汚れが溜まりやすいので掃除がしにくい面がありました。タンクレスは、コンパクトで後ろに何もないので、掃除のしやすさは抜群です。

  • トイレがお洒落

タンクレスは見た目がコンパクトなので、タンク付きトイレに比べると、野暮ったさがなくスッキリとした印象です。

見た目が良いのでインテリアも楽しめますし、タンク付きよりも10センチほどコンパクトなので、1畳に満たない狭いトイレや、手洗いボウルを別に置きたいのでトイレはコンパクトに設置したいという人には最適だと考えます。

  • 節水が可能

タンク付きトイレは、あらかじめ一定量の水を貯水し、流すときにその水を使用して流すという仕組みでしたが、タンクレストイレは水道に直結しているので、使用する量だけ水を流すことが可能です。

手洗い場は必要か考えよう

家の建てるとき、トイレ内の仕様をどうするか考えると思います。

そこで考慮しなければいけないのが、トイレ室の広さです。

例えば、1畳のトイレ室の場合、タンクが付いたトイレは幅をとるので、タンクレストイレを選ぶことでトイレ室内を広く使うことができます。しかし、手洗いボウルがないので、手洗いボウルをつけるか付けないかを検討しなければいけません。

手洗いボウルをつける場合は、あまり大きいサイズを選んでしまうと、トイレ室内が一気に窮屈になってしまいます。

その場合はあえてタンクレスにせず、手洗いができるタンク付きトイレでも良いかもしれません。

手洗い場を設置する場合、できれば奥行き180~250mm程度がベストなサイズです。

もしも一畳未満のトイレ室の場合は、あえてトイレ室内に手洗い場をもうけず、廊下に洗面台を設置するなども可能です。

そもそもトイレ室に手洗い場を設けるのか、別に設置するのか、トイレ室の大きさやご自宅の間取りを参考に選択することをおススメします。

手洗い場を選ぶ時の注意点

  • 手洗い場のサイズを確認しよう

手洗い場を選ぶときの注意点として、サイズの確認をしておくことです。

色々なサイズの手洗い場が出回っていますが、一部にマニアック形の商品や、既製品では売っていないような寸法の手洗い場を基準にトイレ室を設計してしまうと、万が一故障などで、リフォームしなければいけないときに前と同じ商品がすでに廃盤になって出回っていないこともあります。

その場合、もともと置いてあった手洗い場のサイズが珍しいと、同じサイズ展開で商品を探すのが非常に難しく、既製品にない場合はオーダーメイドにして特注してもらわないといけない事もあります。

特注の場合は、既製品よりも価格が高く、リフォーム費用が高くついてしまいますので注意が必要です。

  • 後からリフォームできる

手洗い場の設置に迷ったときには、スペースさえあれば後からの設置も可能です。

最初のうちは洗面台で手を洗い、必要と感じればリフォームすればいいでしょう。

手洗い場を設置する場合、工事規模が小さいので約1日でリフォームが終了する場合がほとんどです。

費用:

カウンター付きタイプの手洗い場→120,000~200,000円程度

キャビネット付きの手洗い場→150,000~250,000円程度

コンパクトな壁付け式の手洗い場→100,000~150,000円程度

まとめ

今回は「トイレに手洗い場は必要?タンク付きvsタンクレスでメリットを比較してみよう」と題して新旧のトイレのメリットをご紹介しました。

従来のタンク付きトイレの「タンク」も、メリットを知らなければ、ただ場所を取るのでタンクレスを選択してしまいがちです。

しかし、停電時のメリットや、メンテナンスなどのしやすさは、タンクレスに負けず劣らずの部分でもあると思います。

タンク付きトイレとタンクレストイレ以外にも床面からトイレが浮いているフロートトイレなど、面白い商品がたくさんありますので、ぜひご自身の生活スタイルと見比べて、ご検討されてはいかがでしょうか。