【システムバスおすすめ】メーカー別に掃除しやすい等の機能や価格、選び方を紹介

システムバス

システムバスは高額なので、後悔しない選択をしたいですよね。でもメーカーや商品についての情報が多すぎて、どれを選べばいいかわからないとお悩みではないでしょうか。

 

そこで今回は、水回りのリフォームを得意とするリフォーム会社の東部燃焼(株)が、システムバスを徹底解説します。

 

主要メーカー各社の特徴、工事費込みの価格などがわかるので、情報を整理しながらシステムバスを選べます。ぜひ最後までご覧ください。

 

システムバスとは

システムバス

システムバスとは、お風呂のパーツを工場で製造し、設置現場に運んで組み立てるという方式でつくるお風呂です。ゼロから造作するお風呂(在来工法のお風呂)と比較したときの大まかなメリット・デメリットは、以下のとおりです。

  • メリット:短い工期で一定レベルの機能を備えたお風呂を設置できる、事前にカタログ等で完成品を確認できる など
  • デメリット:細かくデザインやサイズを指定するのが難しい など

 

システムバスの普及率に関して以下のようなデータもあり、利便性と価格のバランスの良さが、社会に広く認められていることがわかります。

  • 戸建て住宅:60%以上
  • 集合住宅:ほぼ100%

〈参考〉キッチン・バス工業会 40年記念誌『お風呂の最新動向』より

 

システムバスとユニットバスの違い

システムバスとユニットバスは、同じものです。「システムバス」という言葉が主流になったのは近年のことで、同じ形態で製造、設置されるお風呂を、従来は「ユニットバス」と呼んでいました。

※キッチン・バス工業会のホームページでも、現在はユニットバスを含めて「システムバス」と表記しています。

 

基本的には「システムバス」、「ユニットバス」という呼び名にこだわらず、機能やデザインに注目して製品を探してOKです。

 

システムバスの種類

システムバスには、以下のような種類があります。お風呂を設置する場所のサイズ、環境、使い方に合う製品を選びましょう。

 

  • ・戸建て用:サイズやデザインが豊富。集合住宅用と違うのは、窓の種類も多い点
  • ・集合住宅用:コンパクトサイズもある
  • ・リフォーム用:既存住宅に設置しやすい設計
  • ・介護用:転倒しにくい床等、より安全性を考慮した設計
  • ・洗面台、トイレ一体型:コンパクトなスペースに水回りを集約できる設計

 

システムバス主要7メーカーのおすすめポイント

ポイント

システムバスメーカー各社のおすすめポイントを、わかりやすく解説します。具体的な商品名やメーカー別の主な特徴を、一緒にチェックしましょう。

 

なお、メーカー別の主な特徴では、標準装備ではない機能(オプション機能)も紹介します。幅広い機能を知ることで、より最適なシステムバス選びの参考になさって下さい。

 

TOTO(トートー)

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用

・SYNLA(シンラ)

・sazana(サザナ)

・SYNLA(シンラ)

・Mansion Remodel BATHROOM
(マンションリモデルバスルーム)

 

TOTOのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 ・人間工学を応用したかたち
・魔法瓶の構造でお湯が冷めにくい
お湯 肩位置や腰位置からお湯が出る
掃除のしやすさ ・床が乾きやすく汚れが残りにくい
・自動掃除機能をつけられる
床、壁 ・床が柔らかな感触、冷たくない
シャワー 節水シャワー
その他 スマホで操作可能

 

LIXIL(リクシル)

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
・スパージュ
・アライズ
・スパージュ
・リノビオV
・ソレオ
・集合住宅用ユニットバスルーム

 

LIXILのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 ・人造大理石が選べる
・浴槽と浴槽のフタに保温材を組み合わせていてお湯が冷めにくい
お湯 肩位置や腰位置からお湯が出る
掃除のしやすさ ・床の撥油性が高く汚れがつきにくい
・カウンターを取り外して洗える
床、壁 ・冷たくない
・壁全面が鋼版の2重構造で冷えにくい
シャワー 種類が豊富
(天井からお湯が出る、打たせ湯、ハンドシャワー)

 

タカラスタンダード

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
・プレデンシア
・レラージュ
・エメロード
・ミーナ
・マンションリフォーム専用
伸びの美浴室
・バランス釜からのリフォーム専用
広ろ美ろ浴室

 

タカラスタンダードのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 ・浴槽素材の種類が豊富(鋳物、ステンレスなど)
お湯 ジェットバス
掃除のしやすさ 床の汚れが落ちやすい(油性ペンの汚れも落ちる)
床、壁 ・壁にマグネットをつけられる
・ガス温水式の床暖房
・浴室全体を保温材で包んで断熱
シャワー
その他 ・断熱仕様の窓
・地震に強い頑丈な構造にこだわり
・サイズを2.5cm刻みでオーダー可能

 

パナソニック

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
・L-CLASS(エルクラス)
・Reforms(リフォムス)
・Oflora(オフローラ)
・L-CLASS(エルクラス)
・Reforms(リフォムス)
・MR
・i-x(イークス)

 

パナソニックのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 浴槽の入り口が低くて薄い
お湯 ・バブルバス
・酸素美泡湯(湯冷めしにくい、モイスチャー効果)
掃除のしやすさ 有機ガラス系素材で汚れがつきにくい
床、壁
シャワー オーバーヘッドシャワー
その他 ・大開口の窓
・オーディオをつけられる

 

トクラス(ヤマハ)

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
YUNO(ユーノ)
every(エブリィ)
VITAR(ヴィタール)

 

トクラス(ヤマハ)のシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 耐久性にこだわり
お湯 湯冷めしにくい、モイスチャー効果のあるお湯
掃除のしやすさ ・傷も汚れもつきにくい浴槽
・床の撥油性が高く汚れがつきにくい
・全体的に水が流れやすく汚れが残りにくい
床、壁 乾きやすい
シャワー 節水シャワー
その他 ・浴室をまるごと断熱する設計。追い焚きが減る
・足元からミスト温風が出る
・オーディオがついている

 

クリナップ

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
アクリアバス
ユアシス

 

クリナップのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 ・高断熱
・浴槽の入り口が低い
お湯
掃除のしやすさ 床凹凸が少ないので水切れが良くて掃除しやすい
床、壁 高級感のあるデザイン
シャワー
その他 ・入浴前、足元に温水を出して浴室を温められる
・浴室全体を保温材で包む設計
・カウンターの位置が高くて使いやすい

 

ハウステック

システムバスの商品名は、以下のとおりです。

戸建て用 マンション用
フェリテプラス・フェリテ コンフォーユCK
ソフィアスCJ
LL・LA

 

ハウステックのシステムバスの特徴は、以下のとおりです。

浴槽 浴槽の入り口が低い
お湯
掃除のしやすさ ・カウンターを取り外して洗える
・自動掃除機能をつけられる
床、壁 ・冷たさを感じにくい床
・壁にマグネットをつけられる
シャワー クリン軟水(硬度の低いお湯)
その他 ・ワンタッチ水栓
・カウンターの位置が高くて使いやすい

 

システムバスの価格相場

システムバスの価格相場

予算ごとにどんなグレードのシステムバスが設置可能なのか、目安をお知らせします。

 

50万円前後のシステムバス

50万円前後のシステムバスは、オプション的な要素が無いシンプルな製品内容が一般的です。設置を考えやすい価格帯の製品を、各メーカーが提供しているのは嬉しいですね。

 

手頃な価格帯であっても、メーカーのこだわりはしっかり詰まっています。不便を感じる製品ではないことを、覚えておいて頂けると幸いです。

 

70万円前後〜100万円前後のシステムバス

システムバスの設置予算として一番多く挙げられるのが、70万円前後〜100万円前後の価格帯です。

 

この価格帯は、「シンプルに使える+オプション的な要素がいくつかある」というイメージです。

 

例えば…

  • ・浴槽の素材の選択肢が増える
  • ・床がより掃除しやすい素材にグレードアップ
  • ・シャワーや水栓のデザインの選択肢が増える など

 

120万円前後〜150万円前後のシステムバス

120万円前後〜は高級な価格帯です。また1坪よりも大きい浴室を希望する場合は、この価格帯となるのが一般的です。

 

1坪タイプであれば、お風呂時間を楽しめる複数のオプションを選べます。

  • ・豪華な内装デザインを選べる
  • ・高級な素材の浴槽を選べる
  • ・自動掃除機能のような性能の高い機能を選べる など

 

各メーカーが、複数の価格帯のシステムバスを製造販売しています。次に紹介するシステムバスの選び方を参考に、効率的にシステムバスを選びましょう。

 

マンションのお風呂リフォームについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
〈関連記事〉マンションのお風呂をリフォーム!相場はおいくら?リフォームの進め方まで詳しく解説

 

システムバスの選び方

システムバス選び

システムバス選びでは、まず予算を明確に決めると候補を絞りやすくなります。予算を決めたら、以下の点に注目して最適なシステムバスを選びましょう。

 

欲しい機能に合わせてメーカーを選ぶ

メーカー各社が「共通でこだわっている点」、「独自にこだわっている点」があります。欲しい機能とメーカーのこだわりを照らし合わせ、希望が叶うメーカーを選びましょう。

 

【メーカー各社共通のこだわり】

幅広い層がお風呂選びの重要なポイントと考えている以下の点については、各メーカー共通でこだわっています。

  • ・お掃除のしやすさ
  • ・浴槽の入り心地(素材、かたち)
  • ・安全性
  • ・暖かさ(ヒートショック予防)

 

ヒートショックについては、こちらの記事でご確認ください。
〈関連記事〉ヒートショックは夏も発生&若者も注意|症状を予防するリフォーム案を徹底解説

 

【メーカー各社独自のこだわり】

メーカー各社は、独自のこだわりを複数持って製品を提供しています。ここではシステムバス選びの際にわかりやすいこだわりを、ピックアップして紹介します。

メーカー名 独自の
こだわり
注目ポイント
TOTO 浴槽の快適性 魔法瓶構造の浴槽
LIXIL 高級感 ・浴槽の素材
・シャワーの種類
タカラスタンダード 安全性 ・地震に強い構造
・ヒートショックを防ぐための暖かさ
パナソニック 快適性 ・お湯の種類
・浴室全体のデザイン
トクラス 暖かさ 断熱効果の高い設計
クリナップ 使い勝手 ・掃除しやすい
・カウンターが使いやすい など
ハウステック

 

システムバス本体の選び方

予算とメーカーが決まると、システムバス本体の選択肢も自然と2〜3個まで絞れます。まずは希望と標準装備を照らし合わせ、希望に近い本体を選びましょう。

 

次に予算に合わせてオプション機能を加えるという流れで選ぶと、スムーズにシステムバスが選べます。

 

システムバス選びの注意点

リフォームでシステムバスを選ぶ際には、既存の浴室のサイズを確認するのが大切です。既存のスペースに新しいシステムバスが設置できるかどうかは、リフォーム会社等の業者に現地調査で確認してもらいましょう。

 

「現地調査の後にどのシステムバスが選べるのかを提案してもらう」という方法もあるので、システムバス選びで迷ったら、ぜひ柔軟に対応してくれる業者を選んで依頼してください。

 

まとめ

システムバスについて、おすすめメーカー各社の特徴、価格帯ごとの商品内容などを紹介してきました。システムバスは高額な住宅設備です。ぜひ今回の情報を参考に、後悔しない選択をなさって下さい。

 

また、システムバス設置は必ず専門業者に依頼が必要です。「最適なプランを提案する対応力」と「確かな技術力」を持つ、経験豊富な業者を選んで頂けると幸いです。

 

茨城県全域と近隣地域の方は、ぜひ東部燃焼(株)にご相談下さい。

 

東部燃焼(株) お問い合わせ 電話番号:029-350-8001

 

東部燃焼(株)は、水回りのリフォームを得意とするリフォーム会社です。1969年に創業してから、お客様第一主義で実績を積み重ねてきました。住宅や店舗リフォーム、新築、増改築工事まで幅広く対応しておりますので、幅広いご要望に対応可能です!