「オール電化をやめたい」と思っている人へ│ガス切り替えの選択肢を紹介!

「オール電化をやめたい」と思っている人へ│ガス切り替えの選択肢を紹介!

「電気料金が上がった!オール電化をやめたい!」

度重なる電気料金の値上げで、現在オール電化を利用している人は、オール電化をやめて「ガスに戻りたい」気持ちになっているのではないでしょうか。

ちょっと立ち止まってみましょう。すぐにオール電化をやめることはおすすめしません。オール電化からガスに切り替える場合に、メリットがある一方で、デメリットも存在するからです。

交換する場合は費用もかかるので「逆に高い費用を支払うハメになった…」と後悔する恐れがあります。

電気代の値上げに頭を抱えている人は、まず本記事を読んで、切り替えるメリットがあるのか検討して、納得してから業者に依頼しましょう。

>関連記事:給湯器の買い替えで押さえておくポイント


コラムのポイント

  • オール電化をやめたくなる理由
  • オール電化をやめる場合の選択肢と費用

 

 

オール電化をやめたくなる理由

オール電化をやめたくなる理由

初めに、どんな悩みを抱えたときにオール電化からガスに変更したくなるのか、よくある理由を紹介します。一般的に安全で便利とされるオール電化ですが、意外と不満を抱えるタイミングが多いことに驚くでしょう。

思っていたより電気代が高い

オール電化を選択するメリットのひとつとして、電気代の安さが宣伝されます。しかし、それはプランや使い方によるもので「思っていたより電気代が高い」と思うことも。

特にエコキュートなど、貯湯タンクを持つ湯沸かし器を使用する場合は、夜間に大量の水をお湯に変えるため、夜間電力が割安なプランに加入します。このプランでお昼に長く在宅し、電気を使うと逆に光熱費が高くついてしまいます。

さらに近年、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)が高額になっています。再エネ賦課金とは、太陽光など再生可能エネルギーの普及拡大を目指して、電気を利用する国民が間接的に支払うものです。制度開始時は標準家庭で年間1,000円に満たなかったものが、現在では10,000円を超えるほどの金額になっています。

>参考:新電力ネット 再生可能エネルギー発電促進賦課金について

加えて海外の政情不安など、様々な条件が合わさり「電気代が思ったより高い」と思うケースが増えています。

ガス火の調理器具を使用したい

オール電化の場合は、鍋やフライパンがヒーターと接していないと熱くならず、調理ができません。

一方でガス火の場合は「IH用・ガス用関係なく全ての調理器具を使用可能」です。特に中華鍋を利用する人など、料理にこだわりを持つ人にとってガス火は欠かせないもの。
子どもの安全のためにとオール電化を選択した人も、ガスコンロに切り替えることも珍しくありません。

ガスファンヒーターが欲しい

寒冷地に住んでいる人を中心に「ガスファンヒーター設置のために」オール電化をやめるケースも見られます。実家でガスファンヒーターを使用していた人が、新居を建てるときにエアコンを利用すると、暖房の効きの悪さにガスに切り替えることも。

ガスの燃焼による熱を、足元から吹き出すガスファンヒーターは寒さに悩む人にとって魅力的です。エアコンに力不足を感じる人は検討してみましょう。

停電が発生したとき不便だった

地震や洪水が発生したときに停電が起こると、オール電化の住宅は全ての機器が使用できなくなり、非常に不便です。実際に「停電を経験した人はオール電化を避ける」ようです。

ただし、ガス器具でも、電気を利用しないと動かない機器があることや、エコキュートの場合は断水したときもタンク内の水を利用(飲用には適しませんが)できるので、災害時にどちらがよいかは生活スタイルによります。

さらに電気とガス、復旧が早いのは圧倒的に電気です。東日本大震災の後、ライフラインが復旧したのは電気:6日、水道:24日、ガス:34日。災害発生後の復旧まで考えると、電気も捨てがたいものです。

>参考:tenki.jp ライフラインが復旧するまでにかかる日数

エコキュートの貯湯量が足りない

お湯の安定供給については、ガスを利用した給湯器に軍配が上がります(電気給湯器も販売されていますが、電気代が高額になるので、本記事では除外しています)。

エコキュートを利用していて「貯湯量が足りない」という不満は大きいものです。入浴中にタンクのお湯を使い切り、沸き上げに入ると温水が使えなくなるので、タンクに残ったお湯の量が少ない場合は気を使いながら入浴することになります。

常に使う分だけのお湯を供給してくれる点で、ガス給湯器の方が安心感があります。

>関連記事:オール電化とは|使用者の口コミからわかるメリット・デメリット、電気代など解説

オール電化をやめる場合の選択肢と費用

オール電化をやめる場合の選択肢と費用

ここまで、オール電化をやめたいと思う瞬間や、やめる場合の特徴を解説しました。
ガスに切り替える気持ちが固まったなら、様々な選択肢があるので紹介します。

どの選択肢でも発生するのは「ガスの引込工事」です。

都市ガスの場合、付近のガス本管から道路境界、道路境界から宅内へと配管敷設工事が発生します。敷地内の一部を掘削して工事するため、ブロックやフェンスなどの外構を一時的に撤去する必要があり、大掛かりな工事になります。

一般的に道路境界外の工事はガス会社が行いますが、一定以上の距離や費用が生じる場合は利用者が負担するケースもあります。ガス本管から宅内への引き込み工事はガス会社が負担します。

さらに敷地内の工事は、全額が利用者負担になり、最低でも10万円~の費用(距離や施工環境によって変わります)が必要になります。

プロパンガスの場合は、ガスボンベを運搬してもらい設置してもらうだけなので、比較的工事は簡単・短期間のうちに完了するでしょう。

給湯器を交換する

>電気温水器からガス給湯器に切り替えた事例

>電気温水器からガス給湯器に切り替えた事例

まずは「給湯器の交換」です。オール電化住宅で給湯器を使用していたものを、ガス給湯器に切り替える場合です。ガス管の敷設費用のほか、本体や設置に伴う費用が必要になります。

給湯器の号数(大きさ)や省エネ性能によって設置費用は変わり、10万円から20万円まで様々です。予算に余裕がない場合は、お湯はり・止めを手動で行う給湯専用タイプを利用しましょう。

ガスコンロに交換する

「ガスコンロの交換」も、給湯器と同様に、機能が増えるほど金額は増えていきます。火を点けるだけの基本的なコンロなら5万円ほど、デザイン性が高く掃除がしやすい、さらにメニューに合わせて自動で調理してくれる高機能タイプの場合20万円を超える場合も。

求める機能を明確にして、費用対効果の高いリフォームにしましょう。

ガスの暖房器具を導入する

ガスファンヒーターを始めとする「ガスの暖房器具」は、配管が整えばリーズナブルに設置できます。

安価な製品なら1~2万円で、20畳用など大型のものでも5万円程度です。長く使う暖房器具の割には、こなれた価格設定です。他の設備をガスに切り替える場合は、一緒に検討してもよいでしょう。

マンションの設備は変更できる?

マンションの場合は、オール電化からガス併用に切り替えるのは難しいケースがあります。

まずはマンションにガス管が引き込まれているか確認しましょう。引き込まれていれば、地域のガス会社に依頼して、開栓、またはガス栓の増設を依頼すれば問題ありません。

一方で、ガスが引き込まれていない場合は、まずは管理組合に相談し、許可を得る必要があるかもしれません。許可を得ても、ガス管の敷設費用や費用負担がどの程度になるのかが分からないので、設備業者に相談して、敷設の可否や費用を聞いてみましょう。

まとめ│費用を確認してから交換を決断しよう

>灯油ボイラーからガス給湯器に切り替えた事例

>灯油ボイラーからガス給湯器に切り替えた事例

オール電化をやめて、ガスを利用した給湯器やコンロなどに交換する場合の特徴や費用を解説しました。

電気からガスに移行する場合、ガス管の設置工事を伴うため多額の費用が必要になります。設置する環境によって費用は大幅に増減するので、まずは設備工事を請け負う会社に連絡して、見積もりを取るところから始めましょう。

>関連記事:エコキュートの寿命を感じ始めたら

茨城県全域と近隣地域で “オール電化からガス併用への変更” を検討中の方は、実績の豊富な東部燃焼(株)にご相談下さい。
リフォームに関する疑問や不安に、迅速、丁寧に対応いたします。またご家族の快適な暮らしを実現するリフォームプランを提案しております。
(ショールームでご相談希望の方は、ご用命頂ければお迎えにあがります!)

東部燃焼(株) お問い合わせ

電話番号:029-350-8001

オンラインでのお問い合わせはこちら