【エコキュートの寿命は20年?】修理・交換・買い替えの目安を解説
「エコキュートを使い続けて20年近く。突然壊れたりするのかな?」
こんな不安を抱えている人もいるでしょう。
実際、エコキュート(ヒートポンプ給湯器)の耐用年数はどの程度なのでしょうか。
また、突然壊れたりすることはあるのでしょうか。
本記事では、長期間エコキュートを使い続ける不安への対処法を紹介します。
寿命の話題から、修理の目安、交換の目安などを分かりやすく解説するので、家庭の豊かな時間を演出する「お湯」を生み出す機器について学んでみましょう。
コラムのポイント
- エコキュートの本当の寿命とは?
- エコキュートを修理するサインとは?
- 修理・交換の目安を確認
- 修理・交換に必要な費用の目安
- 長く使っていくためのコツ
Contents
実は「本当の寿命」はわからない
元も子もない話ですが、エコキュートの寿命は「分からない」というのが、本音の話。
実はエコキュートは、住宅設備メーカーであるコロナ株式会社が2001年4月に発売したばかりの、比較的新しい製品なのです。
したがって、一体何年使えて、何年で壊れてしまうのか、正確な統計が取れていないのです。
また、設置する環境や使用頻度などにも左右されるので、何年間使い続けられるのかを明言するのは難しいといえるでしょう。
目安としては「メーカーの保証期間」と「部品の保有期間」が挙げられます。
たとえば、パナソニックはエコキュートを含めた大型家電の長期修理サービスを提供しています。この最長期間は10年に設定されています。
また、パナソニックのエコキュートは保守用性能部品の確保を製造打ち切りから9年と定めています。購入する製品に不具合が生じたときに、部品が安定供給される年数です。
これらの期間から、おおよそ9~10年を超えると、部品供給やメーカー保証の観点から寿命が近いと考えられるのではないでしょうか。
エコキュートを修理するべきサイン
寿命の目安が確認できたところで、使用している中で発生する「修理」について考えましょう。
一体どんな症状が出た場合に修理を考えればよいのでしょうか。
エラーメッセージが表示されたとき
まずは「エラーメッセージが表示されたとき」です。
具体的な症状が出ていなくても、機械側に何らかのトラブルが生じている可能性があります。
たとえば、パナソニックのエコキュートの場合「U22」と表示されると「お湯はりの最中に断水が生じた」というメッセージになります。
この場合、断水復帰後に再度、お湯はりを行えば問題ありませんが、販売店やメーカーでなければ対処できない問題が生じることもあります。
エラーメッセージが出ていたら、必ず対処するようにしましょう。
タンク・配管からの水漏れ
貯湯タンクや、お湯を送る配管から「水漏れが発生しているとき」も修理を依頼するタイミングです。
水が漏れている場合は、水を止めるための止水弁や配管の止水部分に何らかの異常が生じています。
ポタポタと少量の水漏れでも、何らかのタイミングで急に水漏れの量が増えるタイミングがくるかもしれません。
水漏れに気がついたら、速やかに対処したいですね。
タンク内にお湯が貯まらないとき
そもそも「お湯が貯まらない」場合もあります。
原因は様々ですが、お湯を作り出すためのヒートポンプユニットに故障が生じている場合や、その他電子回路に異常が生じているといった問題が考えられます。
販売店へ速やかに連絡し、対処をお願いしましょう。
エコキュートを交換する・買い替える目安
修理で対処できる場合は問題ありませんが、本格的に故障して、交換を依頼するのはどんなときでしょうか。
エラーメッセージが頻繁に出てしまう
1つめは「エラーメッセージが頻繁に出てしまう」とき。
偶発的に、1つの箇所だけが故障した場合は、修理をすれば問題なく使用できる場合があります。
一方で、長期間使用し続けたことで、複数の箇所で問題が生じていて、1箇所を修理しても、すぐに他の箇所でエラーメッセージが出てしまう場合は、度重なる修理費用が負担になることも。
エラーメッセージが出るたびに、お湯が使えなくなるのも困るので、機器全体の更新を検討しましょう。
本体から異音がする
長い間使い続けて、問題なかったのに突然、給湯中や沸騰中に「異音がし始めたとき」は、販売店へ連絡することをおすすめします。
配管などに析出物が堆積していたり、部品が損傷していることで、機器内部に異常が生じている可能性があります。
場合によっては深刻な問題へと発展する恐れもあるので、早めの気付きと対応が求められます。
部品の供給が切れてしまったとき
先述した「部品の供給が切れてしまった」場合も、本体の交換を検討し始める時期です。
部品の供給が受けられなければ、軽度の修理であっても対応できず、エコキュートを丸ごと交換しなければいけない場合もあります。
そうなれば、本体の入荷や本格的な工事の段取りが必要になり、お湯を使えるようになるまで一定の期間が必要になります。
お湯が使えなくなる期間をできるだけ短くするためにも、部品の供給が切れる、10年前後を経過した製品を使用中の場合は、買い替えを検討しましょう。
エコキュートの修理・交換費用の目安
気になるのは、修理をしたり交換するために、一体どの程度のお金が必要になるのかということ。
修理する場合と交換する場合の目安を確認してみましょう。
修理で対応できる場合
パナソニックでは、症状別に修理が生じた場合の概算料金表を作成し公表しています。
表によると、例えば「お湯が出ない症状」の場合は、18,700円から188,100円と、大きく幅が設けられています。
エコキュートは精密部品の塊で、使用される環境でも修理の内容が変わってくるので、実際に現地を見てみないと分からないのでしょう。
現地と商品を確認しないと、費用の目安はつけられないと思っておきましょう。
機器全体を交換してしまう場合
では、機器全体を交換する場合は、どの程度の金額になるのでしょうか。
調べてみると、工事費を含んだエコキュートの費用は「50万円前後」であることが多いようです。
ただし、タンクの容量や機能によって金額は異なりますし、設置予定の場所によっても工事費が変わります。
まずは、工事費の見積もりを取ることから始めてみましょう。
なお、交換費用を下げるためには「キャンペーンの利用」がおすすめです。
新商品への入れ替えや、在庫の多い商品を安く提供する場合があり、あなたの求める機能と合致すれば、安価にエコキュートの交換を実現できる可能性があります。
寿命の延長は「点検・メンテ・環境」が大事
最後に、エコキュートの寿命を伸ばすためにはどうすればよいのか、解説します。
長く使っていくためには、適切なタイミングでの点検とメンテナンスが必要です。
「点検」が重要な理由
エコキュートを長く使うためには「点検」が大事です。
定期的に点検を行えば、たとえば漏水が発生していれば早期発見して、機器に大きな影響が出る前に対処できます。
ほかにも、異音の発生やエラーメッセージの確認もできるでしょう。
では、どのタイミングで点検するのか。
それはメンテナンスのときです。
「メンテナンス」が重要な理由
メンテナンスを行えば、析出物の堆積など「発生する可能性のあるトラブルを未然に防ぐ」ことができます。
パナソニックのエコキュートの説明書を確認すると「点検とお手入れ」という章があり、1か月ごとに行うお手入れとして、タンクの湯あかなどの掃除・漏電遮断器の作動確認・逃し弁の点検・貯湯ユニットの水漏れ点検・浴槽フィルターの掃除といった項目があります。
6か月に1回行うものとして、洗浄剤によるふろ配管の洗浄が挙げられています。
どの項目も指示に従えば簡単にできるものなので、エコキュートを長く使うために必ず行っておきたいものです。
「環境」が重要な理由
最後に、エコキュートの機器を置く「環境」も意識をしてみましょう。
エコキュートは、据え付ける場所の周囲にスペースが確保できていないと、沸き上げ能力の低下や霜・結露の発生などの問題が発生することがあります。
結果として、機器に不要な負担が生じて寿命を短くしてしまう恐れがあります。
エコキュートの周囲に、資材を積んだりゴミを置いたりすることを避けましょう。
また、お風呂に入浴剤を入れる場合は、固形のものを含む・ミルク成分が含まれている、こういったものを避けるよう記載があります。
配管内部に付着したり、沈殿することで不具合が生じる恐れがあるので、エコキュートを使うお風呂に入れてよいのか、確認してから使用しましょう。
気軽に相談できる業者をみつけよう
販売開始から20年が経過して、修理や交換が求められるケースが増えてきたエコキュート。
どんなタイミングで修理をして、どんなタイミングで交換するのか、解説しました。
10年・20年と経過すると、修理に使う部品の供給がストップしている可能性もあるので、交換も視野に入れながら使用していきましょう。
もし、交換する可能性があるなら、補助金を活用することで負担を抑えられるかもしれません。
国や自治体の補助金を調べて、積極的に活用しましょう。
>【2022年最新】エコキュートの補助金制度がある自治体|金額、申請方法など紹介
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