外壁塗装のリフォームの基本的な事を知る!費用や補助金なども詳しく解説
外壁は住宅の「顔」です。
新築のうちは劣化もなく美しかったはずの外壁ですが、5年・10年と経過するうちに太陽光による紫外線や雨風にさらされ、気づけば外壁はダメージだらけでボロボロになってしまいます。自身のお顔も毎日のスキンケアが大切であるように、住宅の外壁も定期的なメンテナンスが大切なのです。そのメンテナンスこそが今回ご紹介する外壁塗装です。
本記事では、
外壁塗装の種類や価格・補助金などについても詳しく解説していきます!
Contents
外壁塗装リフォームとは
まず、外壁塗装リフォームと聞くと、住宅の外壁を塗りなおすことで「 美観」を取り戻す。というイメージを真っ先にもたれるのではないでしょうか。
新築時は真っ白だった外壁が数十年して黄ばんでしまったり、目地が劣化して亀裂がある。など、
月日と共に、外壁にも様々な経年劣化が生じてきます。外壁を再塗装し直すことで、外壁は新築時と同じような輝きを取り戻し、またその後の数十年はその美しさを維持し続けられます。
そして、外壁を再塗装するメリットとして、「美観」だけではなく、「 住宅を外的環境から守る」という点が挙げられます。
外壁の塗料には日常の雨風や紫外線をブロックし汚れを防ぐような機能効果がある場合が多いのですが、数十年と経過するうちに、少しづつ塗料の防汚性がなくなってしまいます。
数年に一度外壁塗装リフォームをおこなうことで、外壁は防汚機能を取り戻し、耐久性もアップします。
外から見た景観も良くなるので、現在お住まいの住宅を今後も大事に住み続けることが可能です。
外壁塗装リフォームの時期
外壁塗装リフォームをする目安は「10年」と言われています。
外壁の種類にもよりますが、例えば、外壁がサイディングの場合には、寿命は20年~30年と比較的長いです。
しかし、サイディングを繋ぐ目地(シーリング材)の寿命は早くて5年~10年となっています。目地が寿命だと、そこから雨漏りをしたり、気密性が損なわれる可能性があります。
その他の外壁塗装リフォームの目安として、
- 外壁を触ったときに手に粉がつく
- 見た目が汚れて目立つ
- 外壁がひび割れている
- コケやカビが外壁に生えている
- 目地にひび割れがある
- 既に10年以上経過している
などが挙げられます。外壁は毎日少しずつ外の環境で劣化していきます。外壁塗装リフォームは10年目を境に「そろそろ…」と考えている方も多いと思われますが、10年未満であっても、上記のような症状がみられる場合には、早め早めの対処をおススメします。
外壁塗装の種類
外壁塗装の種類は主に4つに分けられることが多いです。
- アクリル樹脂
安くてカラーバリエーションが豊富!だが他と比べて耐久性や防水性は劣る点がある
- ウレタン樹脂
外壁塗装に一番多く使われている塗料。価格や素材のバランスが一番いい。
- シリコン樹脂
コストは高いが耐久性があり、藻やカビにも強い!カラーバリエーションも豊富。
- フッ素樹脂
防汚性や耐久性は抜群!
コストは高いが、その分塗装したときの高級感や長期にわたる満足度の高い塗料。
それぞれ特徴があるが、価格が安いほど塗装の寿命も早いです。
アクリル樹脂は5~8年
ウレタン樹脂は次に長く5~8年
シリコン樹脂は10年~15年
一番寿命が長いフッ素樹脂はなんと20年もの耐久性があります。
イニシャルコストとランニングコストを比較する事はもちろんですが、数年に一度気分を変えるために外壁の色を変えたい方や、
高くても長く塗装をもたせたい方など、目的によって外壁の塗料を選ぶのも良いかもしれません。
外壁塗装リフォームの費用
外壁塗装リフォームをする相場は、おおよそ50万~150万ほどです。
目地だけを補修するなら30万~ほどでリフォームをすることが可能です。
外壁リフォームの費用は、使用する塗料や家の大きさなどで値段は大幅に変わってしまいます。
例えば30坪の住宅の壁を外壁塗装リフォームする場合だと、大体高くても60万~90万ほどで収まる場合が多いです。
内訳として…
足場代 約20~25万円ほど
養生代 約10~15万ほど
家全体の洗浄 約3万
補修・諸経費 10万~12万ほど
塗装代 (選ぶ塗料による)ウレタン樹脂の場合は約25万
約65万前後。という計算が出来ます。
その他にも、一緒に屋根リフォームをする場合は、さらにプラス費用がかかりますので、しっかりと予算を把握しておきましょう。
外壁塗装リフォームで補助金は出るのか
さて、前の章で費用について触れてきましたが、工事費用が国や地方の補助金で安くなる可能性があります。
国や地方の財源などもあり、補助金がおりるかおりないのかは、各都道府県で違いがある為、必ず自分のお住まいの都道府県のホームページを確認してください。
何も知らずに工事をしてしまうと、のちのち大損ということにもなりかねませんので慎重に。
では、もしも補助金が該当となる地域にお住まいの場合、どうすれば補助金をきちんと受給できるのかを確認しましょう!
1.まずは、補助金の募集時期を確認する!
国や自治体の予算には限りがあります。
年度が始まる4月に補助金の募集をすることが多いです。募集は先着順で予算を使い切ったら募集終了ですので、まずは募集時期を見逃さず、募集が始まったらすぐに応募することが肝心となります。
2.補助金を受け取る条件を確認しよう
補助金を受け取るにも様々な条件があります。
リフォームをする場合の年齢制限が設けられていたり、施工会社の地域に指定がある場合や、使用する塗料の種類の指定など、条件は補助金の目的によっても違います。
自分のお住まいの地域で、リフォームの補助金はでるのか、また、条件が該当するのかをしっかりと確認する必要があります。
補助金は、申請後2,3か月で受給される場合が多いです。工事費用の20%を負担してくれる都道府県もありますので、リフォーム費用が抑えられるようしっかりとした下調べが大切です。
外壁塗装リフォームの工法
外壁塗装リフォームには大きく分けて3つの工法があります。
1.外壁塗り替え 一番安くてメジャーな工法
外壁塗装というと一般的には塗り替え作業を行います。
塗り替えには、刷毛塗り、ローラー塗り、吹きつけ塗りの3種類があり、それぞれに特徴があります。
細かい部分などを丁寧に塗れる刷毛塗り
広い面を均一に塗れるローラー塗り
また凹凸などにもしっかり塗料を吹き付けられる吹き付け塗り。
一般的にはローラー塗りが多く採用されていますが、どの方法が最善かを施工会社としっかり話し合って決めましょう。
2.重ね張り!カバー工法
塗装以外の方法として、元の外壁い外の上から新し壁材を上張りするカバー工法があります。
例えば、現在サイディング張りの外壁で、また新たに上からサイディングを張り直す場合は、費用として約30坪の家で150万から200万円が相場になります。
メリットとして、既存のサイディングの撤去が必要なかったり、工期が短く済むなどがあります。
3.外壁材の張り替え
今現在使用している外壁をすべて剥がして新たに外壁を張り替える「張り替え工法」です。
外壁を一新することで、既存の外壁イメージから一気に雰囲気を変えたり、外壁自体の性能を上げる事ができます。
一方デメリットとしては、現在の外壁の撤去代などがかかるため、工事費用が3つの工法の中で一番かかります。
まとめ
住宅の外壁塗装リフォームとして、費用相場や補助金、工法、について触れていきました。
リフォーム時期の目安として、既存の外壁の不具合を確認し、適切なリフォームを行うことが大切です。
自分がお住まいの地域が補助金の出る地域なのかどうかの確認も忘れずに行いましょう。