フローリングの張替えリフォームって?費用や詳細を詳しく解説
フローリングにはさまざまな種類があり、色や素材を変えるだけで、室内の雰囲気をガラッとかえることができる魅力があります。
床の張替えをご検討しているのであれば、「床がきしむ」「老朽化してきた」「室内の雰囲気を変えたい」などのお考えがあるからではないでしょうか。
今回は、フローリングを張り替えた場合のリフォーム費用や方法・種類などの詳細を詳しくご紹介したいと思います。
Contents
フローリングの種類
フローリングを張り替える前に、フローリングの種類を知ることが大切です。
フローリングには大きく分けて、合板フローリング・無垢材フローリングの2種類があります。
合板フローリング
一般的な賃貸や戸建ての建売などで使われている床材は、ほとんどが合板フローリングではないでしょうか。
合板フローリングの魅力は、その使いやすさと機能性です。
さまざまな生活の用途に合わせた商品が出ているので、無垢材のフローリングにはない「楽さ」を感じることができます。
- 合板フローリングとは
合板フローリングは別名複層フローリングとも呼ばれています。
複数枚の板を接着剤で重ね合わせて強度をだした床材です。
接着剤を大量に使わないといけないので、ホルムアルデヒドなどの化学物質などが心配されますが、今は赤ちゃんが舐めても大丈夫な接着剤など、健康被害を抑える改良がされた接着剤が多く使用されているので、シックハウス症候群などの危険性もだいぶ少なくなりました。
- 無垢材よりも安い張替え費用
6畳あたり、フローリングからフローリングへ張り替えた場合…
張り替え工法であれば、9~18万円
重ね張り工法だと6~14万円
工法の違いで差額が3~4万発生しますが、こちらが平均相場です。
また、畳からフローリングへの張替えなど、前とは違う床材への張替えですと価格も変動します。
- 種類がとても豊富
色柄のバリエーションが多いので、ヘリンボーン柄など、実際には難しい施工の柄も簡単に取り入れられます。
ワックスがけをしなくてもOKな機能性フローリングや、マンションなどの遮音などに配慮したフローリングなど、用途に合わせたさまざまな種類のフローリングが販売されています。
- キズや汚れにも強い
無垢材フローリングに比べ、子供が床におもちゃを落としても、凹みや傷が付きにくい素材です。
キッチンや水回りの油ハネや水飛びにも安心して使用できるので、メンテナンスはとても楽な床材です。
無垢材フローリング
無垢材フローリングの魅力は、何と言っても、味のある風合いではないでしょうか。
月日が経つにつれて変化する床材の色味は、まるでヴィンテージを眺めるかように美しく変化していきます。
無垢材は手間がかかるといいますが、その手間や経年劣化さえも楽しむことができるのは無垢材フローリングの魅力であり醍醐味です。
- 無垢材フローリングとは
無垢材フローリングは、天然の木から一枚の板を切り出したものを差します。
合板フローリングに比べると、木目の柄がそれぞれに違うなどのバラつきはありますが、すべてがオンリーワンの素材ですので、天然ものだからこその味が楽しめます。
- 調湿性に優れている
自然素材の無垢材には調湿作用があり、木自体が呼吸をします。
湿気が多い時期は、余分な湿気を自発的に吸収し、逆に湿度が低いときは、湿気を出して室内温度を調節してくれます。
ですので、夏の湿気の多い時期は、サラッとした室内に。
冬の乾燥する時期は、しっとりとした室内に。
いつでも快適な室内空間を維持するのに、無垢材のフローリングは最適といえます。
- 無垢材フローリングの種類
無垢材の種類にはいくつかありますが、今回は日本の住宅で多く使われている無垢材を3選ご紹介します。
スギ
スギは昔から親しまれる日本人が愛すべき無垢材のひとつです。
針葉樹なので素材自体に柔らかさと弾力性があり、子どもがいても安心して使用することができます。
ヒノキ
ヒノキといえば日本の温泉などで耳にする方も多いのではないでしょうか。
「ヒノキ風呂」として、その深い香りの虜になる人も多く、床材に使用しても大変人気があります。
ヒノキの香りのリラックス効果や、水に強い特性も活かし、キッチンなどの水回りでも安心して使用できるのが特徴です。
ウォルナット
ウォルナットは、スギやヒノキとは違い、素材が広葉樹なので、「堅い」です。
ダークな色合いなので、重厚感や高級感があり、カフェ風のインテリアなど、落ち着いた雰囲気にもマッチします。
その他にも、オークやパインなど様々な無垢材があり、長所短所も違いがたくさんあります。
その中から、自分の理想とする色・柄・価格などを比べて、一番にマッチする商品を選びましょう。
- 無垢材フローリングの張替え費用
無垢材フローリングの場合、6畳で比較すると…
張り替え工法の場合…約11~14万円
重ね張り工法の場合…約6~8万円
重ね張り工法の方が安く収まりますが、重ね張りで仕上げる際のデメリットを考慮した上で判断した方がいいでしょう。
フローリングの張替え目安
フローリングを張り替える目安は、15年~20年だと言われています。
15年以上の月日がたったフローリングは、表面が劣化し、きしみやめくれなどの不具合がでてきますので、
自分でこまめにメンテナンスをしてきた床なのか、全くメンテナンスをせず使用した床なのかによっても、
時期は前後すると思いますが、自分の中で「そろそろフローリングも限界かな…」と思ったときは、リフォームをする時期がきているということです。
工法次第では1日で施工可能
床の張替えには2つの工法があります。
張り替え工法
言葉の通り、前まで使用していた床材をすべて取り払い、下地材、土台なども含め新しく交換するという工法です。
既存のフローリングをはがした後に、もしも下地や土台に劣化や不具合がなければそのまま使用することができます。
新旧を一新できるので、経年劣化した歪みやたわみなどのお悩みをすべて解決することができます。
重ね張り工法
既存のフローリングをそのまま残し、その上に新しいフローリングを張る工法です。
メリットとして、工期が1日で完了できるという爆速リフォームが可能です。
張り替える際のゴミも少なくコストパフォーマンスも良いので、部屋の雰囲気を気軽に一新したい方にはおススメです。
ただし、施工条件として、既存のフローリングにきしみやたわみがない事が挙げられます。
元のフローリングに歪みがあれば、せっかく新しいフローリングを上から張っても、反りや歪みの原因を作ってしまい、施工後に満足したリフォームが出来なくなる可能性が高いのです。
フローリングの張替えはDIYは可能?
結論から申し上げますと、フローリングの張替えDIYは可能です!
ただし、必要工具も多く、初めてのDIYでフローリングの張替えはかなり難易度が高いです。
材料を用意し、すべての床板を取り払い、掃除し、サイズ通りに木を切断・・・かなりの工程を経て、フローリングの張替えが終了します。
価格だけを重視しDIYをしたあげく、「フローリングが浮いてしまった!」「既存の床材を撤去したら、下地が腐っていた!」など、素人には解決できない問題が出てくるかもしれません。
プロへの依頼がおススメなワケ
畳→フローリングや、絨毯→フローリングなど、既存の素材が違うものからフローリングへ変更する場合は、
安易に重ね張り工法で上からフローリングを張ってしまうと、畳や絨毯でカビが発生してしまい、フローリングが腐る原因になってしまいます。
リフォームということは、新築と違い、リフォーム中も誰かが居住している中で作業をすることになります。
リフォームの時間がいくらかかっても良い、という方はDIYにチェレンジしてもいいかもしれませんが、それ以外の方で、「確実にきれいにリフォームを行いたい。」という方は、プロへの依頼をおススメします。
まとめ
今回は、フローリングをリフォームするときの種類や詳細をご紹介しました。
床材ひとつですが、リフォームすることで、長年使用していたフローリングとはまた違う良さに気づけるはずです。
室内の雰囲気が一気に変わるので、家を建てた当時の新鮮な気持ちを思い出し、自分の気持ちもあげてくれます。
ぜひご紹介した内容を参考に、床のリフォームをご検討いただければと思います。