カーポートを設置したい! 設置費用やリフォームする時の工事費用・カーポートの選び方までずばり教えます
自身の愛車を大切にしたいという気持ちはとても素敵な事です。
毎日車に乗っていると、紫外線や雨風で車はどんどん汚れていきますよね。
「毎日お手入れしたいけどそんな時間はあまりない・・・」「ビルドインガレージで愛車を大事に保管したいけど費用が高い・・・」
そんな悩みがある方にぜひおススメしたいのが「カーポート」です。
良く見かける住宅と一体になった車庫をビルドインガレージと言います。
駐車スペースが住宅内部にあるため、リフォームも大がかりになり、リフォーム費用も高額になってしまいます。
その点において、カーポートは、ビルドインガレージに比べ費用も安く設置でき、施工自体も簡単にできます。
本記事では、カーポートを選ぶ際の種類や費用相場などをしっかりとお話していきますので、ぜひご参考にしてください。
Contents
カーポートとは
カーポートとは、「柱」と「屋根」で構成された、「簡単な車庫」です。
カーポートは、現在ある住宅の駐車スペースに簡単に設置することが可能です。
メリットとして・・・
- 「屋根」があるので、雨天の時でも車が濡れない。荷物の出し入れなどをスムーズに行う事が可能。
- 太陽光などの紫外線などから車体を守ることがで、車の色を艶やかに保つことができる。
- カーポートの屋根が日よけになるので、車内が高温になることを防げる。
- ガレージの場合は、「柱+屋根+壁」があり部屋のようになっているので、車幅によっては、車のドアの開け閉めを制限しなければいけないが、カーポートには壁がないため、車の周りに障害物がなければ自由にドアを開け閉めすることが可能です。
カーポートの設置費用
カーポートを設置するのにかかる費用は大まかに分けて以下の通りです。
- カーポートのグレード
- カーポートに車を駐車する台数(カーポートの大きさ)
- 施工費用
- 既存のカーポートがある場合は撤去費用
- コンクリートを流す場合の費用 約2万円/㎡
カーポートの本体のグレード自体がノーマルから機能性が高いものまであるので、お客様が選ぶカーポートの値段によっても施工費用は大幅に変わってしまいます。
私たちがカーポート本体を選ぶ基準として大切な事は、「自身の住む地域の特性を知る」ということです。
雪に強いカーポート
冬に毎年豪雪の地域では、積雪の重さにしっかりと耐えられるような屋根材を選ばなければいけません。
すべてのカーポートには、「積雪量」について記載があります。
積雪が少ない地方であれば、20センチほどの積雪に耐えられる機能がついているものが多いですが、積雪が多い地域では、20センチの積雪はザラにありますので、30センチ~2mくらいの積雪荷重に耐えられるカーポートを選ぶと良いでしょう。
- 両支持型のカーポートを選ぼう
※YKKより出典
片持ち型のカーポートの場合、柱が片方にしかないので、強風や積雪で屋根が折れたり、揺れたりする可能性があります。 両支持型のカーポートは、左右の柱が屋根をしっかり支えてくれる構造ですので、豪雪地域でも安心して生活することが可能です。
風に強いカーポート
海沿いで強風が多い地方や台風が毎年来る地域などでは、強風にも負けない強度がある柱材や屋根を選ぶことが大切です。
- 折板カーポートを選ぼう
※リクシルより出典
一般的なカーポートの屋根はポリカーボネイトを使用している事が多いです。
しかし、ポリカは屋根材として非常に軽くあり強度も耐久性もあるのですが、台風の様な風速33m/s以上の強風時には、ガルバリウム鋼板などのスチール製の折板が人気があります。理由は簡単です。
- 強風につよいこと!
一般的な台風の強さで、
強い台風が①17m以上~33m未満 。(何かにつかまっていないと転んでしまうレベル)
とても強いが②33m以上~44m未満。(木造住宅が倒壊したり車が横転するレベル)
という基準です。一般的なカーポートの屋根に使われるポリカは上記の「①」レベルの台風であればなんとか耐えられます。
折板カーポートは標準仕様で約46~54m/秒ですので、逆に「②」レベルの大型の台風が来る地域では、
選択肢は折板カーポート一択と言う事になりますね。
多少のデメリットとしては、屋根が分厚くゴツゴツしたイメージになること。
日差しが入らないので、日よけになるが、倉庫のような少しくらいイメージになってしまう印象があること。などが挙げられますが、
夏場は強い紫外線から車をしっかりと保護できますし、もしスチール屋根に抵抗がある場合は、
上記の写真の様にポリカとスチールを混在させカーポート内に日差しを入れる方法もあります。
カーポートの種類別費用相場
・1台用:約30万円~
・2台用:約60万円~
・3台用:約80万円~
積雪対応や強風対応のカーポート 1台用:約25~30万円 2台用:約45万~55万
片持ち型のカーポートの場合はノーマルタイプで約10万~と安価になっています。
カーポートの工期日数
カーポートの工期日数は、敷地に対してどの程度の大きさのカーポートを設置するのかでも異なります。
一台用の片持ち型の場合、最短1日から施工可能ですが、2台以上の場合は最低でも2,3日の工期日数が必要です。
また、土間から施工ですと養生期間も含めて1週間前後の日数を要する場合がありますので、あらかじめ予定を空けておきましょう。
カーポート屋根の形
カーポートは並列で横置きがスタンダードですが、縦列などの種類もあります。
通常カーポートは、車1台~敷地面積が許せば何台でも作ることは可能ですが、戸建て住宅の場合は平均して1台~最大4台までが多いでしょう。台数以外に、カーポートの種類の違いの大部分は屋根にあります。
屋根のデザイン
※リクシルより出典
ラウンド型屋根のカーポート
ラウンド型というのは、カーポートの屋根が柔らかい曲線であることを指します。
雪が多い地方でカーポートを設置するのであれば落雪しやすいラウンド型をおススメします。
※リクシルより出典
真っすぐなフラット屋根のカーポート
スタイリッシュな真っすぐや屋根をもつフラット屋根のカーポートです。
スラっと伸びた屋根は近代的な住宅にとても合います。
その他にも、2台用のY合掌タイプや駐輪場用のカーポートなど、さまざまなタイプがあります。
カーポートをつける注意点
- カーポートの設置位置に気を付ける
カーポートを設置する場合、気を付ける点として、既存の住宅やエクステリアとカーポートの距離をどの程度とるのかが重要です。
万が一の突風や大雪で、カーポートの屋根や破損した部分が飛んでしまった場合などには、カーポートが住宅を傷つける可能性もありますので考慮しておきましょう。
- カーポートの柱と車のドアが干渉しないか確認しよう
カーポートの設置と共に考えたいのは、自分が現在乗っている車のドアの位置や可動域です。
カーポートを設置した場合に、カーポートの柱が邪魔でドアの開閉が困難になってしまったのでは本末転倒ですので、
カーポート設計時に、車のドアの位置や柱の位置を事前に確認することが大切です。
まとめ
ご自身の大切な車を守るカーポートは、現在、地域の特性に合った様々な種類が発売されています。
カーポートを設置する上でのメリットは、車を紫外線から守ることや、台風や大雪などの災害時などにも安心して対処できる点です。
ご自宅の駐車場の幅などによっても設置できるカーポートは限られてくると思いますが、カーポートのサイズや価格だけではなく、種類や素材、屋根の形状、そして将来的には何台必要かなども考慮した上で、しっかりと後悔のないカーポートを選択しましょう。