マンションのお風呂をリフォーム!相場はおいくら?リフォームの進め方まで詳しく解説

住宅を購入し、10年以上経過すると、「そろそろリフォームの時期かも…」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。 リフォームで特に気になるのは「水回り」です。

費用やリフォーム範囲も大きく、実際にいくらかかるのかなどの具体的なイメージが難しい箇所でもあるため、 つい後回しにしてしまいがちに・・・。

マンションのお風呂リフォームの面倒なところは、すべてが住んでいる人の自由に決定できないという事です。

サイズや場所など、ある程度の制限があり、価格もお風呂のグレードや現在使用しているお風呂の状態によってかなり差がでるところ。

今回はマンションに住まわれている方で「お風呂のリフォームを考えている方」を対象に、 価格相場やリフォームの進め方などを詳しくご紹介していきたいと思います。

マンションのお風呂のリフォーム目安・価格相場

マンションの浴槽の交換時期は15年~20年が目安だと言えます。

カビが発生したり、見た目に大きな変化は無くとも、防水コーティングが剥がれ、

パッキンなどの隙間から土台などへの浸水・下の階への水漏れの恐れも考えなけれればいけません。

その他にも、浴槽自体のキズや劣化によって、「お風呂掃除がしずらくなったな・・・」と感じたら、そろそろお風呂をリフォームする目安だと思ってください。

・浴槽の種類

お風呂のサイズの前にマンションで特に多く使用されている浴槽のメーカーをご紹介したいと思います。

マンションでは、

  • TOTO
  • リクシル
  • Panasonic

上記のような大手メーカーのユニットバスを採用しているメーカーが多いです。

お風呂をリフォームする前に、どのお風呂を採用しようか必ず各メーカーの展示場に足を運ぶと思います。

その場合、サイズ感や品質をしっかりと確認しましょう。

普段の掃除やメンテナンスはしやすいのか、断熱がしっかりした浴槽を選ぶことでガス代が安くなったりなど、

メーカーがおススメしているお風呂のメリットデメリットをしっかり把握することが、満足のいくリフォームへの近道です。

リフォームするなら追加したいオプションはあるのかをしっかり確認することが大切です。

・お風呂のサイズ

サイズは規格化されている場合が多くあり、下記が大体の規格一覧になっております。

    • 1116サイズ        (1100㎜×1600㎜)
    • 1216サイズ        (1200㎜×1600㎜)←マンションサイズ
    • 1218サイズ        (1200㎜×1800㎜)
    • 1317サイズ        (1300㎜×1700㎜)
    • 1416サイズ        (1400㎜×1600㎜)
    • 1418サイズ        (1400㎜×1800㎜)
    • 1616サイズ        (1600㎜×1600㎜)←戸建て1坪サイズ
    • 1620サイズ        (1600㎜×2000㎜)←戸建てサイズ

戸建ての場合は、平均的に1坪(1600㎜×1600㎜)広い場合は1.25坪 (1600㎜×2000㎜)のお風呂サイズがオーソドックスです。

マンションの場合、戸建てに比べてそこまで広く面積がとれないので、平均的には0.75坪サイズ (1200㎜×1600㎜)が多くみられます。

・実際の感想は…?

やはり0.75坪ですと、大人が入ったときに足が伸ばせず窮屈な印象をうけますし、親子で入浴するには「狭い!」と思ってしまいます。

横幅で考えますと、身長160㎝前後の人がゆったり足を伸ばして浴槽に浸かるには、1000㎜~1300㎜程度は横幅がほしいところです。

1800㎜程度あると、親子でゆったりと湯舟に入る場合もゆったりと入浴できます。

最近はマンションでも1坪の浴槽を採用しているところが増えてきました。

1坪の横幅は1600㎜なので、親子で入浴するにも、余裕とはいきませんが、ちょうどいいサイズ感と言えるでしょう。

お風呂の工法を2つ紹介

さて、お風呂をリフォームする際、主に2つの工法が使用されます。

ユニット工法

ユニット工法とは、「ユニットバス」とも言われ、近年もっとも一般的に使用されている工法です。

イメージでいうと四角いキューブを現地で組み立てるといった感じでしょうか。

床・壁・浴槽・天井などがあらかじめ一体型になっていて、各メーカーの規格サイズがあります。

現場であらかじめ出来ているものを組み立てるだけなので、工期も1日~2日と短く済むメリットがあります。

在来工法

在来工法の場合、ユニット工法と大きく違う点は、現場で一から床や壁を作るという点です。

マンションなどはある程度サイズが限定されるため規格サイズで対応できるかもしれませんが、戸建ての場合、

規格サイズにはない大きさの洗い場や、

たとえば、「ヒノキ風呂の浴槽にして洗い場は大理石を使いたい」などの自由なオーダーメイドが可能です。

工期は10日~とユニット工法よりは施工や金額はかかりますが、そのぶん自由度や満足度は高くなります。

解体する場合の費用

今使用しているお風呂が、在来工法で施工されたものなのか、ユニット工法で施工されたものなのかによっても、価格は大きく変動します。

1坪サイズの在来工法を解体する場合・・・約30万前後(廃材などの撤去費用込み)

1坪サイズのユニット工法を解体する場合・・・約10万前後(廃材などの撤去費用込み)

このように在来工法かユニット工法かの違いで20万前後の価格差が生まれます。

ユニット工法は、「面」で構成されており、解体するときは、パネルを外せば終了になるため、在来工法に比べると費用は安価になります。

 お風呂のリフォームの手順を紹介

解体するなら、リフォーム業者に一括おまかせ

既存のお風呂場を解体したいとき、どのような手順が一番最適でしょうか。

結論から言えば、リフォーム業者にお願いしようという流れで施工をお願いするよりも、最初からリフォーム業者に解体からお願いした方が安価に済む可能性が高いです。

絶対とは言えませんが、分離発注で別々に頼むより一括でお願いする方が割引率が高い可能性が高いので、まず悩んだらマンションリフォームや解体に強い業者で相見積もりをとるということを頭においてください。

相見積もりとは、同じリフォーム内容を各業者に提示し、相場に適したリフォーム会社を見つけることを言います。

ご自身でそれぞれの会社に見積りをとるのもいいですが、一社一社見積りをとるのは手間ですので、一括見積もり無料サービスなどをインターネットで登録することがおススメです。

マンションのお風呂のリフォーム注意点

  • お風呂をリフォームする際の手順に注意しましょう!

お風呂をリフォームするときに以下の制度が適応になる可能性があります。

  • 介護保険
  • 各自治体の補助金や助成金
  • 次世代住宅ポイント制度
  • リフォーム減税制度

などがありますので、工事前にしっかりと申請をして、出来るだけ安くリフォームできるようにしましょう!

  • マンションでお風呂リフォームを行うとき、必ず管理規約を確認しましょう。

マンションでリフォームを行うとき、管理規約をしっかり確認することでトラブルを防げます。

マンションの共同部分などしっかりと確認し、リフォームを出来る箇所なのかをしっかり確認してください。

リフォームを行う時間帯のエレベーターの使用や、搬入経路の確認などを事前に管理センターなどに確認するといいでしょう。

まとめ

今回はマンションでお風呂をリフォームする場合についてお話しました。

マンションリフォームで大切なことは、工事の費用の比較もそうですが、工事を行うときの周りへの配慮です。

戸建てと違い、マンションリフォームでは騒音などが上下左右に大きく響いてしまいます。

近所にリフォームを行う際は適切に報告し、時間帯や共同スペースの使用を極力さけるなどの配慮をしてください。

また、在来工法とユニット工法では工期も大幅に違うため、よほどのこだわりがない場合は、マンションリフォームではユニット工法をおススメしますが、そのほかのメリットデメリットなどをしっかりと比較し、ご自身に最適のリフォームをおこなってください。