オール電化の平均電気代(4人家族)|地域の電力会社別料金、夏・冬の節約術など解説

オール電化の平均電気代(4人家族)

 

オール電化がお得かどうかは、ライフスタイル・家族構成・家の広さなどによって変わります。「我が家はオール電化、ガス併用どちらがお得?」、「オール電化のデメリットは何?」など不安を感じますよね。

 

そこで今回は、4人家族を想定してオール電化住宅の平均電気代を紹介します。地域によって気候や住宅設備が違うため、電気代も一定ではありません。ぜひお住まいの地域の平均電気代をチェックしてください。

 

また水回りのリフォームを得意とする東部燃焼(株)が、専門業者だからこそわかる、オール電化のメリット・デメリット、オール電化導入費用などもわかりやすく解説します。

 

オール電化がご家族に合うかを判断するための情報が、盛りだくさんです。ぜひ最後までご覧ください。

 


コラムのポイント

  • オール電化にはメリット・デメリットがある。解消できるデメリットもあることに注目
  • オール電化の平均電気代(4人家族)は120,000〜170,000円/年が目安。電気代は地域や電力会社によっても違う
  • オール電化以外(ガス併用、ハイブリット)が合うご家庭もあるので、検討が必要
  • オール電化導入は初期費用が高いのがネックだが、補助金制度等の活用で負担を軽減できる可能性がある

 

 

オール電化とは?メリット・デメリットを解説

オール電化

 

オール電化住宅とは、家庭に必要な全ての熱を電気でまかなう住宅のことです。(一般的にはガスを使いません)

 

まずは、オール電化のメリット・デメリットを確認しましょう。

 

【メリット】

  • 火を使わない:直火を使うガスと比較したとき、火事のリスクが低いと言われています
  • 光熱費の基本料金が電気代だけ:「光熱費=電気代のみ」のため、節約の管理がしやすくなります
  • ライフラインの中で災害時の復旧が早い:阪神淡路大震災、東日本大震災時に、電気が一番早く復旧しました
  • 光熱費が安くなる可能性がある:次の章で、4人家族の平均電気代を地域別に紹介します

 

【デメリット】

  • 初期費用が高額:省エネ機器(エコキュート)や電気温水器が必要で、初期費用が高額です
  • エコキュートや電気温水器で作っておいたお湯が無くなると、新しいお湯を作るまで時間かかります
  • オール電化プランとライフスタイルが合わない可能性がある:深夜の電気代は安いのですが、日中の電気代が高いのがネックです
  • 停電時に困る:電気がつかないだけでなく、料理ができない、お湯が出ないなどで困ります

 

エコキュートの仕組みや初期費用については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

〈関連記事〉エコキュートってなに?設置する詳細を初心者目線でまとめました

 

オール電化にはメリット・デメリットの両面がありますね。ただしデメリットに関しては、解消できる部分もあります。

 

  • 初期費用:電気代の節約分で、長期的に考えてガス併用よりもお得になるご家庭が多い
  • 停電時:カセットコンロ等、災害時を想定した備えが大切 など

 

こちらの記事では、オール電化を実際に使っている方の口コミがチェックできます。

〈関連ページ〉オール電化とは|使用者の口コミからわかるメリット・デメリット、電気代など解説

 

オール電化が本当にお得かを見極めるために、次に解説する平均電気代、節約方法、補助金などを参考にしてください。

 

オール電化住宅で暮らす4人家族|地域別(北海道電力、九州電力など)の平均電気代

4人家族

 

日本は、地域によって気候が全く違います。そのため全国各地の電力会社が、地域の暮らし方や住宅設備に合う電力プランを提供しています。

 

オール電化の電気代も地域によって差があるため、今回はオール電化住宅の平均電気代を地域別に試算しました。

 

「4人家族、各電力会社のオール電化プランを使用」という条件で、「ガス併用」との差額を一覧表で紹介します。

 

※一覧表の金額は、あくまでも目安です。電気の使い方、家の広さ、住宅設備、社会情勢などによって、金額が変わる点にご注意ください。

※電力会社は、地域の主要電力会社や平均的な料金設定の電力会社を選んで試算をしました。

 

地域
(電力会社)
オール電化プラン
(年額)
ガス併用の一般的なプラン
(年額)
北海道
(北海道電力)
178,488円 148,756円+ガス代
東北
(東北電力)
166,606円 139,024円+ガス代
関東
(東京電力)
172,644円 137,873円+ガス代
関西
(出光興産)
131,365円 120,894円+ガス代
中部
(出光興産)
160,158円 139,319円+ガス代
北陸
(出光興産)
124,841円 114,400円+ガス代
中国
(中国電力)
154,377円 124,602円+ガス代
四国
(四国電力)
173,544円 134,022円+ガス代
九州
(九州電力)
136,516円 114,020円+ガス代
沖縄
(沖縄電力)
142,396円 141,119円+ガス代

 

地域によって電気代に差があることがわかりますね、また、一覧表の数字部分だけを比較すると、オール電化の方が電気代が高いように感じます。

 

ただしガス併用の場合は、「電気代に加えてガス代も発生する」ことを忘れないようにしましょう。(地域によっては、冬に灯油代も必要です)

 

ちなみに4人家族のガス料金は、平均で60,000円〜100,000円/年ほどが目安なので、「平均ではオール電化の方がガス併用よりもお得」と予測できます。

 

こちらの記事では1人暮らし〜6人世帯までの電気代も紹介しています!

〈関連ページ〉オール電化の電気代が冬に4万超え|1人、4人、6人などの電気代と節約方法を解説

 

オール電化の電気代を節約する方法|季節(夏・冬)ごとに解説

電気代

 

オール電化住宅は、各電力会社が提供しているオール電化プランを利用するのが一般的です。(「深夜の料金が安く、日中の料金が高い」という特徴のプラン)

 

そのためオール電化の電気代を節約する一番の重要ポイントは、「ご家族全員がオール電化プランの特徴を理解して電気を使うこと」です。

 

この重要ポイントを大前提として、さらに電気代を節約する方法を紹介します。季節別(夏・冬)の節約方法がわかるので、ぜひチェックしてください。

 

オール電化住宅で夏の電気代を節約する方法

夏の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。

  • LED電球を使う:白熱電球は放熱するため、周辺の温度が上がります
  • エアコンのON、OFFをこまめに操作しない:ONしてから安定して稼働するまでの間に多くの電力が必要なため
  • エアコンのフィルターをキレイな状態に保つ:フィルターが汚れると本来の機能を発揮できないため
  • サーキュレーターを使う:エアコンの冷風は下にたまるため、空気を循環させるのが大切

 

オール電化住宅で冬の電気代を節約する方法

冬の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。エアコンの使い方は夏と共通なので、エアコン関連以外の節約方法を紹介します。

  • ドアなど冷気が入り込みやすい場所に隙間シートをつける
  • エアコンに暖房器具をプラスするならコタツがおすすめ(コタツはエアコンよりも電気代が安いのが一般的です)

 

またリフォームや新築によって一年中快適な家を目指す場合は、以下の点も意識してください。

  • 屋根、床、壁に断熱性の高い施工をする
  • 断熱性の高い窓を採用する(内窓を設置するという方法もあります)
  • 窓に庇を設置して、室内に入る自然光を調整
  • 古い電化製品は最新の製品に買い替えがおすすめ

 

ここまでオール電化について解説してきましたが、「我が家は別の選択肢の方が合っているかも」と感じている方もいらっしゃると思います。

 

次にオール電化以外の選択肢を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

オール電化以外の選択肢をチェック|ガス併用、ハイブリットのメリット・デメリット

チェック

 

オール電化以外の選択肢は、以下のとおりです。

  • ガス併用(電気+ガス)
  • ハイブリット給湯器を使い、電気代のプランをオール電化にする

 

特にハイブリットについては比較的新しい選択肢のため、イメージがわかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

どの方法がご家庭に合っているかを判断できるよう、それぞれわかりやすく解説します。

 

ガス併用(電気+ガス)のメリット・デメリット

ガス併用は、従来の一般的な使い方です。

  • 電気:照明や家電などには電気を使用
  • ガス:熱が必要なこと(料理、お風呂のお湯を沸かすなど)にはガスを使用
  • 光熱費は「電気代+ガス代」

 

ガス併用はオール電化に比べて初期費用が安いのが大きなメリットで、熱を発生させる力が強いため、すぐにお湯が使える、コンロの火力が強いなども魅力です。

 

またガス代を節約できる「省エネ機器搭載のガス給湯器」もあるため(エコジョーズ、エネファーム)、ガス併用を検討する際には、業者に説明を聞いてみるのがおすすめです。

 

主なデメリットは「料理の際に直火を使うため、火事の発生に注意が必要」、「ガス漏れに注意が必要」という点です。こちらは、ガス機器を注意して使うことで防げるデメリットですね。

 

ハイブリットのメリット・デメリット

ハイブリット給湯器

 

ハイブリット給湯器は、電気、ガス両方でお湯を作れる省エネ機器です。一般的には以下のように使います。

  • エコキュートのように、深夜にお湯をつくってためておく
  • 日中は、深夜につくっておいたお湯から使う
  • お湯切れの際には自動的にガスに切り替わり、すぐに新しいお湯が使える
  • 光熱費は「電気代+ガス代」

 

エコキュートを導入しているご家庭から、「来客等で普段よりお湯を多く使うと、お湯切れになって困る」という話をよく耳にします。

 

ハイブリット給湯器なら新しいお湯が出るまでの時間が一般的に1分ほどなので、お湯切れで困ることがありません。

 

またハイブリット給湯器は電力会社のオール電化プランと相性が良い機器で、電気代、ガス代両方を節約できるというメリットがあります。

 

ただしハイブリット給湯器は、初期費用が高いのがデメリットです。(4人家族用の製品は700,000円ほどが目安)

 

リースを活用して初期費用の負担を軽減するという方法もあるため、気になる場合はリフォーム会社、販売店、ガス会社などに問い合わせをしてみましょう。

 

茨城県全域と近隣地域の方は、東部燃焼(株)へご相談ください。丁寧、迅速な対応で無料見積もりをいたします。

 

東部燃焼(株) お問い合わせ 電話番号:029-350-8001

オンラインでのお問い合わせはこちら

 

ガス併用からオール電化へ|リフォーム費用や補助金を紹介

リフォーム費用

 

最後に、「ガス併用からオール電化へリフォームする場合の費用」や「初期費用の負担を軽減できる補助金制度」についても、一緒に確認しましょう。

 

ガス併用からオール電化へのリフォーム費用

ガス併用からオール電化へのリフォーム費用は、700,000円〜1,200,000円前後が目安です。

  • キッチン等をガスから電気へ変更する工事費:200,000円前後が目安
  • IHクッキングヒーター本体代金+設置工事費:100,000〜400,000円前後が目安
  • エコキュート本体代金(4人家族用)+設置工事費:400,000〜600,000円前後が目安

 

※ただしIHクッキングヒーターやお湯を沸かす機器のグレードや容量、工事場所の現状などによって金額が変動します。詳しい金額は、依頼業者へお問い合わせください。

 

ちなみにオール電化からガス併用に変更する場合は、工事内容が複雑になるのが一般的です。

 

リフォームや新築時にオール電化を選ぶ場合でも、「将来的にガス併用にする可能性があるかも」と考えているなら、ガス配管を使える状態にしておくのがおすすめです。

 

オール電化リフォームでもらえる補助金等

オール電化リフォームでもらえる可能性がある補助金等は、以下のとおりです。

ただし、現在は工事内容が「オール電化リフォームのみ」では補助金申請をできないないのが一般的です。

申請条件を確認し、使える補助金をピックアップして活用しましょう。

補助金等 問い合わせ先
各自治体の補助金制度※ お住まいの県、市区町村
固定資産税の減税 お住まいの市区町村
登録免許税の特例措置 税務署
不動産取得税の軽減措置 県税事務所
住宅借入金特別控除 税務署
リフォーム促進減税
長期優良住宅化リフォーム推進事業 リフォームを依頼する業者
地域型住宅グリーン化事業
給湯器省エネ事業
こどもエコすまい住宅支援事業 こどもエコすまい支援事業相談窓口

※補助金には期限があります。期限終了後の取り扱いはさまざまなので(打ち切り、延長、再募集など)、申請時の最新情報を必ずご確認下さい。

 

各制度には細かい条件があるため、業者に見積もりを依頼する段階から下調べをしておくのがおすすめです。

 

依頼業者に「補助金制度等を使いたい」と伝えて、各問い合わせ先にも「制度が使えるか」を確認しましょう。

 

まとめ

オール電化住宅の平均電気代(4人家族)を中心に、オール電化以外の選択肢や補助金制度などを解説してきました。

 

オール電化にはメリット・デメリットがありますが、省エネ機器と組み合わせることで、ガス併用よりもお得になる可能性が高まります。

 

リフォームでオール電化を導入するか迷っている場合は、ぜひ依頼業者に疑問、不安、悩みなどを伝えてみてください。

 

茨城県全域とその近隣地域でリフォームを検討している方は、東部燃焼(株)がご相談を承ります。お客様第一主義で実績を積み重ねてた弊社に、お気軽にご連絡ください。(ショールームでご相談希望の方は、ご用命頂ければお迎えにあがります!)

 

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